2022/1/8

欲望はキリがないが、欲望が俺を突き動かす。雪が真っ白に街を染め上げ、東京は綺麗だ。太陽は積もった雪を溶かし、街は動き出す。いいバイブスは続かず、また退屈さがやってくる。なんでもできるはずなのに、なにもやっていない。同じことを繰り返している気はしないが、なんだかべっとりとしている。あいつを思い出すが、あいつは死んだんんだ。また会えたらいいのにね。カネは少ないが、俺の生活は巡っている。欲しいものは買えるし、案外満足している。受け身でいても流されるだけ。目の前には目標があり、それだけで前を向いて生きていける。頭で考えうるどん底まで落ち、もう這い上がっていくことしかできない状況に笑えてくる。不思議と命は続き、記憶のなかでも最高に近いほど肉体は満ちている。あれだけ抱えていた不安に飛び込んだ暁には、不安が見えなくなった。不安の中に不安はなかった。どこに不安があるのか分からない。自分の力でもがくことがなくなり、なすがままの成り行きに身を任せることしかしていない。期待もしないし絶望もしない。ただ流れに乗っていくだけだからだ。この先どうなろうが知ったこっちゃない。