2021/4/23

 今日は8時半に起きる。体が気だるかった。ふいに出来事がやってきて反応する。生活の質を向上させるものを買う。パックスナチュロンのシャンプー。ノイズキャンセルのヘッドフォン。ほのかに甘いボディクリーム。冷風扇も欲しい。研ぎ澄まされた集中力があれば、万事解決する。書物を読み耽る。季節によって風情が変わっていく街を歩く。東南アジアの生臭い匂い。毎日労働する。人との出会い、会話。毅然とした態度、淡々と仕事を捌く。休みなく働くから、束の間のだらりとした時間が嬉しい。テキパキと手足が動く。煩わしさがやってこないのは、空腹だからか。ラスベガスの輝くネオン。きつい香水を振りまく女。誰しもが夢を語る。通勤ラッシュ、すし詰めのリーマン。東京で暮らしている。コロナウイルスによって振り回される人間たち。日が沈む前に湯に浸かる。肉体の疲労を癒す。労働するから、休暇が嬉しい。休暇しかないのであれば、もはや休暇ではない。昭和の遺産、増える老人たち。駆け回る子供。腐っていく大人たちからは背を向ける。100年前の女王よりも物質的に豊かな生活をしている。食い物はどれもうまい。孤独を感じる、世界の中でひとりぼっちだと思う。悲しみでいっぱいになるのではなく、遊ぶように暮らしたいものだ。たった1本の煙草が不安と恐怖で縛り付けられた心を解きほぐすこともある。