2021/4/22

 8時に起きる。6時に自然と目が覚めたが、二度寝をする。6時には体が軽かったが、8時には少しばかりの怠さを感じていた。昨日は風呂に入った。痒みはない。歪みは顕著に感じるが、数年前よりもよくなってきている。無職であった2,3月とはうってかわり、毎日労働している。月曜日から木曜日には羽田空港が見えるヤマトロジスティクスの倉庫で手術機器のメンテナンスを、金曜日から日曜日には蒲田駅の側のビジネスホテルで客室清掃を行っている。どちらも知識不要な単純肉体労働であり、やろうと思えば高校生でもできる仕事である。生み出す付加価値は低く、前職の経理と比較して劣等感に苛まれる。なぜかというと、付加価値が高い仕事ほど高尚であるという前提が私の意識にあるからだ。誰でもできないからこそ希少性が上がり、給料は上がっていく。それだけのことだ。私が今やっている仕事は誰でもできるからこそ、給料は上がっていかない。使い捨てである。ただこの事実があるからといって、私は価値が低い人間であると劣等感に包まれるのはナンセンスである。肉体労働は清々しい。デスクワークよりも私の特性に合っているからか、瞑想に入りやすいのだ。出来事を受け流していくように、淡々とさばいていく。労働後の満足感は、以前よりも高まっている。リモートワークではないため生身の人間との関りがそこにはあり、仕事合間の何気ない会話が心地よい。後ろめたさもなく、仕事の憂鬱も少ない。知的活動は労働以外の時間で行いたい。それがいい、私はそれが向いているのだ。歪みが整っていくにつれ、顔つきがシャープになっていく。血の流れを感じ、呼吸の流れを感じ、詰まりがとれて、流れ始める。健やかだ。マイナンバーが作成されたら、楽天証券の口座を開設し、成長株投資をはじめたい。OANDAのFX講座を開設し、トレードをはじめたい。歴史研究は今からでも始められる。水泳は続いている。惰性に流されるときもあるが、学生時代よりも肉体に気を遣った健康的暮らしができている。私のすべてを私基準の価値観で埋め尽くす。なにが嫌いで、なにが心地よいか、人とどのように関わりたいか、どんな時間を過ごしたいか、どんな気持ちで生きていきたいか。風呂無しの木造四畳半、お気に入りの家具に囲まれる。銭湯で労働の疲れを癒す。簡素な暮らしを愛する。世界中の街を訪れ、日常のスナップを撮りたい。そこで味わう気持ちを言葉にしたい。生涯に渡って人間の探求をしたい。街のすべてが私に訴えかける本質への扉である。どんな状況をも学びに変えるのだ。