2021/1/19

夜になり、あたりが静まった頃に私は気持ちが静まるのだ。ここにいて、夕焼けも過ぎて、秋も過ぎて、木枯らしが吹く頃に、私は耳を澄まして声を聞く。誰もそばにはいないのに、かすかにヒュウと音がする。記憶を思い返してみると、あの頃に遊んでいた公園が脳裏に浮かぶ。戻ってこない幼き頃に思いを馳せて、また明日へと向かう。お金を求めていた頃よりも心は静まってきている。銭湯に入るだけで心は穏やかで静まっていく。これを幸せて呼ぶのなら、私は幸せなのだ。