2020/12/23

 ずっと一人だから孤独を感じる。人と関わりを深めることができないことに寂しさを感じる。どこへ行っても馴染めないことに孤独を感じる。どうすればいいかも分からないが、考えることを放棄することもできずにいる。何かが足りない。女なのか、お金なのか、没頭できる対象なのか、分からないままである。どうすればいいかが分からないから、宙ぶらりんのままに浮かんでいる。一瞬の満足感と引き換えにして、四六時中欠乏感に包まれているのである。どうしたらいいのか分からない。何をすればいいのか分からない。煙草を口に咥えても、酸っぱいだけである。眩しい笑顔は消えてしまう。どうしたらいいのか分からない。何をすればいいのか分からない。そんな日々が数年間もの間続いている。何もしないまま時間だけが過ぎ、気づいた時には死の床にいるなんて寂しいね。だから与えられた人生の中で、何かをしたいのだ。自分自身が能動的に向き合えるなら、何でもいい。何かをしたい。でも何かが分からないまま、時間だけが過ぎていく。人間を知りたい。心の海を眺める。普段なら見過ごしてしまう日常をただ味わいたいだけなのだ。他に何もいらない。本当に何もいらない。