2020/12/17 ①

 普通の人生から外れてしまった。国立大学から上場企業へ入社し、1年経たずしてフリーターへの転落である。当たり前のように会社で働き、恋愛して、結婚して、子育てして、出世して、、順風満帆にいかないものであるね。そしてこの思い通りにいかない日々の中で思うことか、軽やかさを感じてしまう。我慢しても解放されず、ただ時間だけが過ぎていくことには耐えられない。四畳半の荘にやってきて分かったことは、世の常識はでっち上げだということ。東京の真ん中で貧乏に慎ましく、されど美しく生きていくことはできると身を持って学んでいる。文字通り流れるままに、気持ちの感じる方向へ進んでいきたいと思う。私が進んでいく方向には、道がない。恐れと不安が纏わりついてくる。どうなるのか分からない方向へ進むのだ。投資家であり、投機家でありたい。金の支配者でありたい。圧倒的に金を稼ぎ続けたい。思い出したい。幼き頃の軽やかさ。暖かい布団の中で目覚め、雨の匂いを嗅ぎ、落ち葉を踏みしめるだけで突き抜ける喜びを感じていたあの頃を思い出したい。地に足の着いた暮らし、経済に、学問に、瞑想に、クリエイティブに、創造的に在ること。意識は隙間をつくらないから、隙間には新しい風が吹いてくる。ふっと湧きおこるイマジネーションを無視しないこと。風に乗ったから、ここにいる。そしてこれからも風に乗っていけばいい。必ず動き出す前には、構想を練る。動き始めてから考えるなんてナンセンス。豊かさは自分の中から生み出すもの。若さのある今ならば何者にでもなれるが、動きださなければ何者にもなれない。そして進みたい道へ帆を向けなければ、当然進みたい道には進んでいかず、宙に浮かんだまま何者にもなれず、漠然とした時間だけが過ぎていくのだろう。私の関心事は、お金・心。この2つの道に帆先を定めて、ただ愚直にやる。