2020/9/28

欲望が経済を回す。お金を回す。人間を回す。木々のように、ただそこにいるだけで生きていけるのであれば動き回る必要などない。私は欲望が少ない。一冊の本で半年もの間の時間を有意義に過ごすことができる。働くことと労働は同じではない。掃除だって、料理だって、散歩だって、日記を書くことだって、泳ぐことだって、私にとっては働くことだ。労働に自分の人生を捧げることが嫌だ。我儘だというのならばそれでもいいよ。労働に自分の人生を捧げることが嫌なのだ。まったく労働したくないわけではなく、週3-4日労働するくらいが丁度いい。私の欲望を満たしてくれるほどよい量が週に3-4日の労働なのだ。残りの時間は、日記を書いたり、料理を作ったり、食材を買い出しにいったり、散歩したり、図書館で勉強したり、喫茶店で喫煙したり、山に登ったり、掃除をしたり、プールで泳いだり、漫画喫茶でだらだらしたり、街に写真を撮りに出かけたり、投資をしたり、色んなことをしたいのだ。考えよう。一般常識は捨てて、知恵を絞って考えよう。自分自身が本当に望んでいることを考えようよ。欲しくもないものが世の中に溢れ、欲しくもない商品を生産するために労働するなんて、そんな時間はほんの少しでいい。我儘なら我儘でいい。これが正直な気持ちなのだから。思考を止めた人間に魅力なんてなく、美しいものなんて生まれるはずもなく、ガラクタだけが街を覆うのだ。自分自身の道を追求したい。朝の空気を吸い込みたい。雪の静寂に身を委ねてしまいたい。私は私でいたい。自分以外の誰かになるなんてしんどくて、しんどくて、堪らない。私にとって欲しくもないものが、誰かにとって欲しいものだったりする。そんな街の光景を眺めるのは好きなんだ。街は欲望に満ちていて、欲望が街を流動的にして、その流動性にエロティズムを感じる感性が私の中に宿っていて、皆と繋がっている感じがする。労働は社会と関わる遊び。元々欲望が少ない。出世して有名になり、財を成し、活躍したいみたいな欲望が少ないと思っている。他の人たちと比べるとね。ただ街を眺めていることが楽しいと思う。私の楽しみはあまりお金がかからない。そんな省エネライフを楽しんでいるのに、割に合わない量の労働をしているから苦しいと思っている。週に3-4日くらい労働すれば本当に十分だと思っている。