孤独の先

虚しさがどっと押し寄せる。吐き気と緊張と熱とが混じり合ったドロッとしたやつだ。人間がプラットフォームを歩く。限界集落とは正反対の世界がそこに広がる。私が見ている。すべての移ろいは、そこで起きている。想像する。父が名古屋まで送ってくれた。帰っているのだろう。分からない。妄想が連鎖する。新幹線に乗っている。静寂が心地よい。リア充が羨ましい。わたしもリア充になりたい。叱られ、昇進せず、端っこに追いやられ、ただ息をする。金がもらえなければ,死が近づく。それが怖いのだろう。死は友達だ。途方もないエネルギーが死から湧き上がる。