音の残像が響いている

街を抜け出して、海や山へ向かうことそのものがワクワクする。

海や山から街へ戻ってくることそのものにホッとする。

心の揺れは、全てが内側で起きている。

あの人の笑顔も、締め付けられるような苛立ちも。

世界に力はなくて、私が世界に意味を与えている。

あの人はすごくて、あの人はダメダメで、あの人は美しくて、あの人は酷い。

世界に力はない。

明日から戦争が始まる。

そう言われたところで、受け入れるか、反発するかだろう。

優れている人も、劣っている人もいないのだと知った。

そんなことを考えている。

散歩をするだけで、いい気分になってしまうなんて。

私はコストパフォーマンスの良い生活をしてるねとか思ったり。

無駄に飾ったものなんていらなくて。

むしろ重くて重くて、本来のパフォーマンスを出せなくなるよ。

食べるものも、ライフスタイルも、簡素さに惹かれる。

一杯のコーヒーと、爽やかな風に、幸福の川が流れてくる。