2021/10/4

流れ行くままにやっている。明日のことは知らない。知ろうとも思わない。想定外の出来事が私を前に進めてしまう。だから何も思い煩うことはない。

この世は浮かんでいる。張り巡らされた仕組み。何をするにも理由を知りたがる。不安は尽きることがない。金が足らなくなるのではないかとか、あいつが死んだとか、病で倒れたとか、色々ある。

富はカネでは買えない。カネで買えるのは人間が創り出したイメージだけ。イメージは自然を模したもの。自然を感じることにカネは必要ない。富はそこら中に存在する。

水の音。水道を流すにつれてひんやりとしてくる。蚊取り線香の香ばしい香り。ソーセージの歯ごたえ。話しかけられ、それに反応する。すれ違いの会釈。突然の笑い。思いがけない話。人が訪れる。甘くて辛い。秋夜の散歩。金木犀の季節だ。ラジオの音は不思議と温もりを感じる。いまだに明日はやってくるのか分からないまま。

夢は遥か彼方にある。遠い遠い先のほう。

理想的な暮らし。自宅に戻るのが楽しみ。