2021/8/8

誰もがそう言っているから、皆が雰囲気だけで、言葉を聞いただけで、分かった気になる。本当には分かって等いないというのに。愚かなことだと思う。評論家ではなく実践家でありたい。実際にやった人間にしかみえないのだ。忘れてはいけない。今は遊べる時代である。サービスの価格が安くなっていく。労働の束縛から解放されて、遊ぶ自由に憧れるが、遊ぶのは難しい。頭を使うからだ。教養が必要である。子供は賢い。とってつけた知識ではない天性の賢さを宿している。大半の人間は遊ぶ自由を与えられても、遊ぶことができやしない。酒で現実をぼやかし、街が与える消費に搾り取られておしまいだ。くだらない。心の底からくだらない。死んだような目つきの終わった人間が闊歩する東京。誰もが発想力を失い、他人の目を気にし、それとなく周囲に合わせて生きる。この抑圧が肉体にとってストレスにならないはずがない。ボロボロになったときには、もう遅いのだ。消費の呪縛から抜けたとき、金に困ることはない。金で買えるものにしか価値がないということが大都会東京の貧しさなのだ。