2020/8/15

どこにも到達しない。また明日という憂鬱が来るのだろうか。歩いた道は思い出となり、哀愁が包む。未来は闇で、過去は甘い。意識の流れを追い続けて、潜在意識の奥底までキャッチする。新宿の居酒屋は賑わっていて、コロナ疲れを微塵も感じさせていない。休日の人込みに、酔いしれていた。私の目の前で風景が流れていく。欲しいものはたくさんあるが、いつも手にすると高揚感が散ってゆく。最悪だった昨日はもはや昨日で、今日の銭湯後にはきれいさっぱりと忘れていくのさ。人生を楽しみなさい。映画のような想定外をね。寂しいから秋葉原のメイドと話したり、婚活パーティーへ出かけてみたり、居酒屋でおじさんと話してみたり、風俗店で一発抜いてもらったり。ヨガや水泳のスクールに通ったら、新しい人間と出会うかもね。動かないと、同じ日々が流転する。カーテンを青くしてみた。マットレスを捨てて、畳を敷き、薄い布団を買った。BOSEのスピーカーは奥行きのある音を鳴らしている。フルーツや野菜をたくさん食べるようになった。腹いっぱい食べないようにしている。近所のプールには6月から相変わらず一人通っている。淡々と泳いでいる。クロスバイクを買った。休日に少し遠出ができたらいいと思っている。ヨギボーとかいうクッションも買った。無印でペン立てを買った。簡素で温もりのある部屋にしたい。渋めの色合いが好き。勉強の習慣はついていない。水道橋図書館は落ち着いており悪くはないが、学生時代の横浜中央図書館は最高であった。あれは昔のことだが思い出す。苦しい日々であったが思い出す。コロナが落ち着いたら、人に会いに行きたい。誰も知らないこの町で孤独に暮らす私は、人の温もりに飢えているのかもしれない。空調の効いた室内から飛び出すと、サウナのような夏。東京で生活している。コロナの中で、引きこもりがちな生活。刺激は少ない。スナップ写真を撮ってみたい。GR3というカメラが欲しい。私の眼下に映る人間を、風景を、撮りたい。人生を楽しみなさい。微細なまでに感覚を研ぎ澄ませる。詩人になりたい。物語を描きたい。ビジネスマンでもあるが、そもそも私は生粋の表現者である。