望み

俺は何を望むのだろう。どれもこれも悪くはない。みんながみんなそれぞれのスタイルを持っている。誰に見られるわけでもないし、自分が楽しむことか。おしゃれなシャツを着て街を歩きたい。安ければいいなんてそれこそがチープだろう。味気ない。俺はスタイリッシュで痛い。一輪の花のように、堂々と一人立ちたい。どこへ行っても、不動の存在がある。それはどこまでもついてくる。眠っている時も、そこに聳え立っているからこそ安心できたりするものである。だからなんだと言うのだろうか。望みはどこまでも続いていく。もしもなんてなくて、あるのはここに広がる今だけだと気づく。世界に力はなくて、自分の心を深く見つめる。