憂いても憂いても

楽しいかと思えば楽しくないし、辛いかと思えば辛くもない。苦しいかと思えばそうなのだろう。気だるいと思えばそうなのだろう。常に最高のコンディションを維持できればいいのだが。前日の夜更かしと、不摂生が今に響く。今を滑らかにあるということは、未来につながる。流れを流す。抵抗が苦しさを生む。抵抗が気だるさを生む。もしも流水のごとくいきられるのなら。もしも流水のごとくいきられるのなら。水は全てを流してくれる。シャワーはいい。とてもいいね。プールもいい。ゆらぎを感じられる。チリほどに積もったモヤモヤとした想念がどこかへ流れてゆく。床を掃くように。風に乗って、どこまでも飛んで行ってしまいたい。目的地もなく、ゆらゆらと飛んで行ってしまいたい。目的もなく、淡々と。流水の如し。

 

夏の暑さに、燃えてしまいそうだ。劈くアブラゼミの声が耳を震わす。営業して、暗闇に戻る。また明日ね。灯がともり、スイッチが消える。まるで何かと同じだね。まるで何かと同じだね。みんな同じだね。全てが一つであると端的に表している。記憶が薄れ、思い出が薄れ、今も思い出?知らない。何もわからない。誰も私のことを知らない。いつからか、孤独が薄れ、成功も失敗も求めなくなっていく。どちらでもいい。本当にどちらでもいいんだ。なんだっていい。皆んなと笑いあっていればそれでいい。そばにいる人と、笑いあっていればそれでいい。ぶつかり合って、違いと向き合っていればそれでいい。なんだっていい。結果がどうであれ、その瞬間を過ごしたことは色褪せない。俺の記憶の中で色あせない。

学ぶことはどうだっていいし、なんだっていいし、巡り巡って、どうにでもなればいい。それでも世界は回って、波のように上下左右に揺れあって、形を変えて、どこまでも。感じるこの瞬間が宝物だよ。