20230102

執着している己の心を開放し、一旦すべてを無に帰する。そうして新たに望みの世界を創造していく。専門家が詳しいことを知っているからといって私より優れているわけではない。彼らは人類が蓄積してきた知識の請け売りをしているにすぎない。世間に反応するのではなく、自己を実現するのだ。悩みに執着せず、常に前へ前へと歩み続ける。孤独であろうとも孤独ではなく、何を持っていなくともすべてを持っているのだ。完璧を求めない時に完璧な仕事になる。

労働は補うための活動である。それは余剰的な富ではない。散らかった部屋が片付いたり、汗にまみれた肉体を洗い流したりするように、すっきりとした感覚が労働の喜びである。獲得するためにやるのではなく、片付けるためにやる。やるべきことを精一杯きちんとこなし、それ以上の何かを期待することをやめる。ガソリンのタンク容量は決まっており、車がガス欠にならないように働くこと。それが労働であり、全体への還元なのである。労働は動物が生きるために活動しているのと同じであり、それを逃すと肉体的にも理性的にもまともな生活はできなくなってしまう。自然に、きっちりと労働は為されるべきなのだ。そしてそれを自覚していることが大事である。

流れてなんぼ。流れることで輝くからだ。佇んでいるだけじゃ腐っちまう。創り続けていたい。なんだっていいが、動きを止めてはならない。