2021/2/6

 孤独を感じる。自分ひとりだけ世界から取り残されたような感覚だ。人との関わりを避けようと思っていても、生きている限り誰かと関わることを避けることはできない。肉体のねじれは時が経つごとに良くなってきている。街を歩くと、様々な出来事に魅了される。女性の髪から漂う香り、ポルシェ、仲睦まじいカップル、カフェで読書に耽ける男性。魅了されはするのだが、どこか儚さを感じるのだ。自分の手中に収めることはできず、砂のようにすり抜けてしまう。ネット空間に漂う情報なんてなおさらである。自分の特性を活かせる仕事をしたい。私はどのような特性を持っているのだろうか。社交性に欠け、一人静かに考える時間を好む。社会のために何かをしたいという気持ちは一ミリもない。人間の活動を眺めることが好きだ。少欲であるが、我慢は嫌い。公道でスケボーを乗り回し、深夜に音楽を聞きながら街を徘徊し、思いつきで水泳をはじめたりする。対象はなんでもよいのだが、面と向き合って没頭しているときに喜びを感じる。幸福になりたい症候群であり、目先の光熱費の支払いを取り逃す。常識という鎖を溶かし、自分を信じるという境地に立つ。死ぬまでの暇つぶしである。隠居しながらお金を稼ぐ。お金の流れを捉えるということは、人間を理解するということである。一人考える時間が何よりも大切である。労働に忙殺され、思考停止することの愚かさよ。世の仕組みを理解するため、できる限りの本を読みたい。読書、トレード、労働、読書、トレード、労働、この繰り返しである。無駄が削ぎ落ち、必要な行為だけが残っていく。自らの手で世界を創造する。無駄金を使う必要はない。隠居だ、時代は隠居である。