2020/7/5

あまりにも微細な感覚を宿して生まれた。いや、その感覚を閉ざすことなく、正直に生きてきた。人間の表情の奥にあるゆらぎを感じる。良いことも悪いことも感じてしまう繊細さにうんざりした。周りの人々は、親も含め、常に先を望むようだ。幼いながら、私には滑っているように見えていた。地に足をつけて歩いている人のなんと少ないことだろう。それがわかってしまうから、心を閉ざしてしまったこともある。少しは感受性の使い方がわかってきたのだろう、世界が平和に見えるからだ。食べ物にも生命が宿っている。波動が高いものと低いものが感じられるようになってくる。シンプルな生活をしたい。必要のないものが部屋に溜まっているなら、捨ててしまおう。溜まった書類もエバーノートにまとめよう。美しく滑らかに泳ぎたい。腹の中心に意識を灯し、指先が水を捉え、抜けていく感覚を感じながら、ゆらゆらと泳いでいたい。カレーを作ってみたい。スパイスにこだわったりしながら、大地の恵みを口にしたい。サラダも作ってみたい。ドレッシングに凝ったり、有機の新鮮な野菜を肌で感じながら、大地に恵みを口にしたい。ビートが響く空間の中で、コーヒーをドリップしたい。香ばしい香りに瞑想しながら、いまという瞬間と溶け合うように。たまにはアルプスに出かけ、虫の羽音や川のそよぎが溢れ出す生命の中に身を浸したい。欲しいものなんて必要があればそろうのだと、ここまでの人生でわかるようになった。それだけの金が流れてくる。そして去る。やるべきことをやっているだけで、自然に流れていくのさ。ヨガの行法を実践したい。シヴァナンダヨガとサディヤナンダヨガに惹かれている。ゆったりとして静的なヨガで肉体を整えていきたい。深い瞑想に耐えられるしなやかな肉体をつくりたい。何度も反復して続けることで、内面の微細なゆらぎをキャッチできるようになる。満たされた人生を創造していきたい。いろいろな経験をしたい。