2019-09-24 霞をつかむようだ 目覚めると、そこは空っぽだった。 絡まっていた糸がほぐれていくように、スッキリとしていた。 本当に見ることができていた。 本当に聞くことができていた。 呼吸も深く落ち着いていた。 何もないから、思い煩うこともなかった。 食事が、深く浸透していくのを感じていた。 血の巡りも綺麗で安定していた。 向かうのではなく、全てが向こうからやってきた。 肉体の疲労すらも、心地が良かった。