6月27日

 見上げると空が晴れ渡っている。梅雨はどこへやら、暑く蒸し暑い日々が続いている。俺は今、同じ場所に淀んでいる。わかりきった毎日で刺激が足らない。旅をしたい。己の想像もつかないところに行ってみたい。この世界のありとあらゆる物事を体験したいと俺の心が訴えているのが聞こえてくる。

 俺にしかできないことがある。俺にしかできないことをしたい。心の声に素直でいたい。今までよりもっと意識的に生きていく必要がある。自分が瞬間瞬間選択して自分を創造していくということを。それが後の過程となっていくということを。

 言葉には力があると思う。だから俺は言葉を選ぶ。発する言葉は言霊となるから。そして言葉は全てを伝える訳ではない。それでも日々記す。それがその瞬間瞬間感じていることを示すから。音は、beatは、俺自身を率直に表現できると思っているから、俺は音を創る。そして音楽を愛している。肉体の鍛錬だって同じだ。それは俺そのものを創ることだから、どうしてやめる必要があるだろうか。

 イメージしている暮らしはあるが、その前に旅をしたい。世界には揺るがない真理があるのか、グローバリズムから経済が世界中でつながり、俺たちの周りに溢れている商品がどこでどんな人が作っているのか、音や匂い、理解できない言葉、各地域の信仰、そして人々、見てみたいこと、しりたいこと、もっと感じたいという欲求が溢れ出てくるから。

 お金を貯めよう。アルバイトすらも楽しみだ。それはまだ見たことのない景色を観れるだろうから。その瞬間瞬間の写真も撮りたい。

 そう、俺は俺自身を自らの手で創っていきたいんだ。