5月2日

4月の終わりに立山に登山に行ってきた。長野県と富山県の県境辺りに位置しており、横浜から車だととても遠かった。雷鳥沢にテントを張り立山三山、奥大日岳に登った。まだ雪に覆われており、標高も高く、太陽の照りつける日差しが肌を焼くようであった。日焼け止めを塗ったのにも関わらず、現在肌の皮が剥がれ赤い。振り返ると有意義な時間だったと思う。

なぜ登山をするのだろう。登ってる最中は苦しいし、風呂にも入らない。いつももう2度と来るものかと思うのだけれどもまた登りたくなるのである。不思議である。自然と一対一で対峙している感覚が味わいたくなるからなのか。下山して街に戻ると人間の叡智の積み重ねた歴史、文化に感動を覚える。アイゼンで雪を踏みつける感触、木の香り、風が皮膚にしみて寒い。人は脆い。あっという間に死んでしまう。一方で、人間は知恵を絞り頭で考えることで自然の猛威を楽しむことができる。地図を見て山を見て地形を想像することもできる。街には広告であったり様々な誘惑がある。そこから逃れ、人の手が一切かかってないような大自然に浸りたくなる時がある。山に登ると死が身近に感じる。そして生きていることを強く感じる。そこに惹かれているのだろうか。自分でも未だにわからない。ただ、また登るだろう。人と登るとペースを崩されるので今度は装備を揃えて1人で登りたい。