2020/8/2

永遠がいいの。永遠が欲しいの。それしか見えない。永遠だけしか見えないの。それが欲しいの。取りに足らない儚さなんてうんざりなの。世界は永遠じゃないみたいだ。私を見つめないでよ。私が死んじゃったら見つめるも何もないじゃない。だから見つめないでよ。余計に寂しくなっちゃうからさ。すべてが崩れていく。そういって死ぬまで投げやりに生きるの?正直とってもつまらない。好きな女の子に声すらかけられないなんて、生きることがつまらなくなるわなそりゃあ。永遠がほちいの。恋い焦がれているのは永遠に変わらないものだけ。ぷかぷかとプールで浮かんでいると子供たちが集まってくる。私の耳は水の中の静寂で心地よさだけが身を包む。宇宙も水の中みたいなのかな?そうだといいな。世界から置いてけぼり。もう遅れを取り戻せないから諦めた。とぼとぼと歩く。ふと現れた居酒屋の焼き鳥の美味いこと。置いてかれた世界が私に微笑んでくる。もう終わったことだよ。諦めていたのにまだ微笑む。最悪な気分なんてまっぴらごめんだ!でもそいつはやってくる。もがいてももがいても苦しいよ。女の肌に触れたい。若いほどいい。でも1人。でも1人。家族別れ、俺1人。孤独は去り魂が抜けたみたいだ。まだ生きてる、まだ生きてる。相も変わらず目の前に現実。何度見たことか。何度も見たよ。もう飽き飽きだよ。パーティーなんて性に合わない。とぼとぼ歩く。何度同じ光景を繰り返した?また虚しさがやってくる。たまに愛に包まれる。その時は現実が美しく見える。皆が死んでいくこと。皆とつながるような感覚になる。それは束の間で、また仕事のことが脳裏に浮かぶと、憂鬱が世界を染め上げるのだ。あいつは死んだ。あの頃のそいつはもういない。皆変わっていく。そして死んでいく。消えていく。父も母も弟も。好きだった人も。私は何を見ている?皆は何を語りかけてくれてる?死ぬ前に何を思う。この世界とおさばら。散々ファックしやがって、そう呪ったこの世界とおさばら。その直前に何を思う?