6月7日

あの女性は同じ大学なのか?似た人がいてびっくりしている。今度聞いてみる。一緒にご飯でも食べたい。胸が止まらなかった。食べ物が喉を通らなかった。本当にあの人だったら何が運命を感じてしまう。でもまあ違うと思っておこう。期待しすぎると落ちてしまうから。

 

日差しが照りつけて部屋の中にまで熱が充満している。つい最近までは震えるほど寒かったのに。身体が火照り、汗が滲み出てくる。敷き詰められた枯葉の山から新しい命が芽吹いてきた。花は誰かに何を言われようと言われまいと精一杯その命を生き切ろうととても美しく咲くように思える。寂しさと寂しさがぶつかってもつれる。名前もわからない棉のようなものが太陽の光に照らされてゆらゆらと舞い落ちていく。

本当にあの人だったのか。それともおれがあの人の容姿を他の人に照らし合わせていただけなのか。あの人だったらと思うと高揚が止まらないのである。