映画 感想

「愛の渦」

未だにほぼ童貞と言ってもいい僕はおそらくまだ純粋な方だと思うので(主観的にだが)、このような裏風俗の乱交のような性を描いた映画は正直きついかなと思っていた。内心エロさを期待していたのにほとんど感じさせなかった。それと、恥じらいや緊迫感、赤の他人と接するときの気まずさの一つ一つがまるで素人を見ているようにリアルに感じた。三浦大輔さんや出ていた俳優さんは流石である。何様だよって感じだが。とてもすごいなあと思う。性の欲望を越えた何かを伝えたかったことは明白であったと思う。というかそれを必死にこの映画を見て探していた。これは先程にも書いたが僕が未だに性についてあまりにも無知すぎるからこその感覚かもしれない。街から乱交パーティーをするマンションに入った瞬間、性交をする前とした後で、カーテンを開けて朝の日差しが入ってきたとき、マンションから街に出た瞬間、映画のなかでの世界がガラッと変わった。理性を破る力がある。隠し事はなにも意味をなさない。本能に支配されるがままに。普段は表に出さないで鬱屈としているものを体で解放できる、本当の素になれるものとしたら世の中でも数少ない最高の行為だと思う。見終わった後に乱交の疑似体験をしたような感覚だが僕は生理的には受け付けないと思っている。しかし、もし全員好みの容姿の女性であればむしろしたいと思ってしまう自分は愚かだと思う。こればっかりは理屈でどうこうできるものじゃないのが儚い…