8月19日

人それぞれ根底にある価値観が異なっていることを考えさせられた。

自然農は素晴らしいと思うが、そこに費やす気持ちや時間の違いなどにより変わってくる。要するに、たとえ自然農といえど人それぞれの農である。それにより田畑の風景も異なってくるのであろう。だから、おれ自身が信じる農をしようという気持ちが確信へと変わったのである。

揺らぐ水面に映る光が僕を照らす。月が朧だ。トンボはあの長い胴体で息をしていた。稲の間には様々な虫たちが。名を知らない草は勢いがあった。

思考を止めるべきなのか。いや、しかしもう止めることはできそうにない。いや、考えることができるのならそれをうまく使えばいいのではないか。

便利になることはそんなにいいか。これも中庸である。便利すぎると見失う。現に今の社会のサービスのほとんどはその裏側まで知らない。何もしないのは人の知性の持ち腐れではないか。それならば、便利さもちょうどよくがいい。

おれは、自分の命を繋ぐのに必死である。その邪魔をする者がいたら、躊躇わずに蹴散らす。しかし他の命のこともしっかり考えた上で適正な範囲で蹴散らす。

人は空だって飛べるのだから、なんだってできる。

 

8月17日

おれには夢がある。生をできるだけ感じていたい。自然の流れを感じていたい。そのための緩やかな時間をつくる。雲はいつ見ても同じ形はしておらず、ただただ綺麗だ。いつの間にか通り過ぎている。おれは誰だ。どこから来てどこへ行くのか。無常なこの世界に揺るぎない本質はあるのか。

アルバイトをしてお金を貯める。頑張れるのは夢のためだ。

自然の循環の中に身を任せ、恵みをもらい、与えて、ささやかに、慎ましく、静かに、そして心豊かに生きていきたいのである。

8月14日

野毛や中華街の方がおれがイメージするような横浜に近い。

"よりよく"とは、儲かることか、便利になることか。

労働してお金をもらい、日々のストレスを発散することの繰り返しがこの先死ぬまで続くのか。それ以外に他に道がないのか。

ヴェーダンタとは何か。

ヨーガの道とは、どう生きるのか。

見たことのない景色を見るために、旅に出たい。

 

8月11日

赤子は泣きながら生まれてくるようだ。

それならば、二元性の法則から、魂が肉体から離れる時、安らかでいられるのだろうか。

 

どうしても大都会の中心に出ると、そのスピード感に心が乱されてしまうのはどうしたらいいのだろうか。特にアルバイトをしている時に顕著なのだが、お金の流れにつられて鼓動が速くなる。道徳心とやらが忙しさにつられて欠如してしまう。今の経済システムは欲望が最大限肥大化してしまうように心が動くようだ。この流れにつられて乗ることは僕の全てが壊れてしまう。安らかとは真逆の荒れ狂う境地へといざなう。これはこれまでの経験により確かなことだ。

 

読んだり、聞いたり、考える。

それ以上に、実践を。

8月8日

骨盤の歪みを整える。体に一本芯が通るように、自然に委ねる。

ヨーガの道を。僕にとって、ただの言葉・行為ではない。ご飯を食べている時も、寝ている時も、誰かと話している時も、物思いにふけっている時も、全ての状況が、全ての実践が、ヨーガである。

したいことをすればいい。

8月6日

これからどうしていくか。ずっとダラダラしてられない。どう生きていくか。これまでも旅行はしていたが、外の世界をもっと見てみたいのである。それもできるだけ若いうちにだ。それもできれば学生のうちに。海外を旅するにはお金を稼がねばならぬ。今の俺には労働して賃金を得ることしか金を得る手段が思い浮かばないのが正直なところなのでアルバイトをもっとしようと思う。香港に行きたい。そしてインドシナ半島に行きたい。そしてインド方面にも行きたい。他にも行きたい国はあるが、特にこの3方面にはどうしてか行っておかないと後悔するように感じるのである。どうしてだろう。ヨーガの道に通じる何かがあるような気がするからかもしれない。

昨日シヴァナンダヨガの初心者講習を受けたがとてもよかった。はじめは正式なアシュラムとして開かれている場所へ通いたいという気持ちが強くなったので高円寺まで通おうと思う。自然とヨーガに惹かれている。自身に向き合って行き着いた運命のようだ。ヨーガに生きていく覚悟を決める。

そして自然農を実践していく。先ずは横浜の自然農の会に通い、いろいろ学びたい。農にしっかり触れてから自分でやっていく。

旅をするにも、ヨーガのアシュラムへ通うのにも、横浜で自然農を学ぼうにも少なからずお金がかかるのが現実であるから、先ずはアルバイトをする。漫画喫茶で働こうと思っている。飲食店と掛け持ちしてお金を稼ぐ。

アウトドアのアクティビティは最高に楽しいから死ぬまでしたい。

正社員にならなくてもいい。無駄な先入観は取り除こう。パタゴニアなんかはとても関心がある会社である。もっと多様的に働いて生活することができたら、そして家族を持つことができたら、それが最高であるから。

8月3日

浜に打ち上がる魚の死体を貪るように食べるカラスたち。みんな今日を生きるのに必死なのだ。海に潜る。目を開けても濁って見えない。チクリと刺すような痛み。舐めると塩辛い。ほのかに生ぬるい海水。波に身を委ねるとどこまでも行ける気がした。

感覚が研ぎ澄まされるとどんな気持ちになるのだろう。時間がゆったりと流れている。火照るようにポカポカする。猛暑日なのに、日が沈むと少し冷える。全てが心地よい。眠気がきた。これがただ今を生きるということか。家に帰る。都会の喧騒が近づくと研ぎ澄まされた感覚が、鈍くなってくるようだ。今日はもう寝ようと思う。

8月2日

深海の光が届かないほどに、もっと深く深いところまで、意識にすら及ばないところまで、イメージを落とし込むように。全てが俺の揺るがない軸を中心にして形作られるように。

日差しがガラス越しに差し込み、熱気が部屋中に充満する。エアコンの設定温度よりも肌感覚は暑いようだ。電波に乗り、ネットをサーフィンする。お気に入りの音楽をかける。シャワーを浴び一息つくと途方もなく永遠に続くかのような時の流れを感じて、思いを巡らせる。社会は息をつく間も無く回っている。俺はこの流れに乗れるのか。壊れやしないか。まあいい。不安はつきものである。みんな違うことを知り、自信を持てるように変化してきた。もうどうでもいいやと、適当にやっていたらいつの間にか道が出来ているのではないか。まあでも俺は、よくもまあ世界への関心が尽きないなあ。歳を重ねることは悪いことではないのかなあ。今はまだ腑に落ちない。ほんの少しでも成長しているのかな。数年前の俺と見えている世界は変わっているのかな。かっこいい人になりたい。愛に溢れた人でありたい。いつまでも俺自身でいられたら。神として、宇宙の中に、自然の中に、社会の中に、すっといられたらいいなあ。

気づいたのかも

原因はそこにはなく周囲にあることがあるのかも。左の鼻づまりがずっと悩みであった。僕は頬骨の高さが左右で違い、左側が出ているのでそこを押していたが一向に治らなかった。今日頭蓋骨、頭部の後ろの骨の歪みを矯正しようと手でマッサージしたら同時に鼻の通りも良くなってきた。両方の鼻でめいいっぱい呼吸ができることがこんなにも気持ちいい。すごく嬉しい。

7月31日

したくないことをしたくないと思うことは我儘なのだろうか。大学の講義を受ける気力が湧かない。単位を取ることに必死になれないのは私がヘタレだからなのか。なんのために講義を受け、単位を取っているのか。有名大卒の資格が欲しいだけなのか。それを保持することで少しでも社会を楽に渡っていくことができると心のどこかで思っていないか。ならば俺はただ楽がしたいのか。そう、楽はしたい。が、ただ楽になりたいほど単純ではない。苦労した故の楽を感じたいものだ。こんなにも恵まれているのにまだ金を稼ごうとするのか。でもお金はいる。したくないことでもしなければならないと割り切ることで体に鞭打って頑張ることが本望なのか。そうやってこれからの限りある命を酷使することが私の望みなのか。私は世間からの弾きものになるのだろうか。宙ぶらりんなまま時を過ごしていくのだろうか。かつて俺が夢見たかっこいい大人はこんなにも時間や作業に追われ、余裕がなかったか。

俺の奥の奥にある、深遠なところからくる本望を掴み手放さないように、それを、せめてそれだけは、逃さないように。

7月28日

台風が接近しており、永遠に続くのではないかと思われた猛暑が和らいで涼しくて、風が気持ちいい。周りを見渡すと、みんな働いている。どうやら働くことは生きる喜びであるらしい。そんなことをどこかで耳にした記憶がある。が、目の前に広がる現実は少し違う。目の前とは、今僕が目にする人たちのことである。せわしなく、苦しそうなのだ。なぜだろうと考えるほど僕の知能は優れていないし、考えたくもない。ただ、今目の前に広がる現実がそうだから事実を述べただけである。そしてそこで溜めたストレスか何かを発散する日々。不自然と感じるのは僕が変わっているからなのか。現に周りの人たちはそれが当然というように進んでいく。それでも働くことは本来喜びだと僕は確信している。傍を楽にする、楽しませることと僕はとらえている。傍は人だけでなく身の回りの全てである。その行為が仮に大きな影響を持たなくても、取るに足らないほどに些細なことだとしても、金銭的な価値が生まれなくても、素晴らしいことなのだ。そして働くことは自己と世界とを繋ぐ懸け橋である。

目の前はとても明るいです。

そしてこれからも自然と共に、生かされていることに感謝します。


Khruangbin - Friday Morning (Official Video)